職務経歴書の自己PR、どうかけばいいんだろう、、、。
こんな悩みはありませんか?
ChatGPTを使えば自己PR文の作成も自由自在です。
前半では職務要約をChatGPTの力を借りて楽に作成する方法を解説しました。
職務要約の書き出しから悩んでいる方はまずは下記の記事をご覧ください。
それでは自己PRを楽に作る方法を解説していきます。
自己PRの作成手順
そもそも、自己PRには何を書けばいい?
自己PRは、応募先の企業にこれまでの業務で身につけたスキルや経験、強み、専門性をアピールするための文章です。
ここで大事なことは、単に自分の強みやスキルをアピールするのではなく、企業が自分という人材を採用することで「どういった問題を解決できるか」、自分は企業の「どういったことに貢献できるか」が伝わるように書くことです。
例えですが、相手がおいしいパンを作れる技術を持った人を探しているのに、「誰よりも美味しくお米を炊くことができます!」とアピールしてもミスマッチは確実ですよね。
企業側のニーズを理解し、そのニーズを満たす自己PRを作りましょう。
STEP1:自己分析シートの作成
ChatGPTを使った自己分析シートの作り方については、職務要約作成の記事で既にまとめてますのでそちらを使用します。
まだ作成されていない方は先に作成をしておきましょう。
STEP2に進む前に今一度自分の実績が数値で書かれているか、漏れなく記載されているかを確認してください。
「前年度を超える売り上げを出しました!」と言うよりも「前年度に対して今年は120%の売り上げを達成しました!」と発言する方が説得力を感じませんか?
実績を数値で話すことで説得力が生まれます。
STEP2:応募企業・職種で求められるスキルと自分のスキル・経験の共通項を探す
先ほどの話した通り自己PRを書くことで大事なことは「相手のニーズを満たす」ことです。
そのためには相手がどんな問題を抱えているのか、どんな人材を求めているのかを知ることが重要です。
「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」。
自分の状態と応募先企業のことを適切に把握し、転職活動を有利に進めましょう。
相手のことを理解するために有力なのはやはり「求人票と企業サイト」です。
ただし1社ずつ詳細を確認するのは骨が折れます。
ここでChatGPTの出番です。
ここでは次の2つのケースを例として取り上げます。
営業職からITエンジニアを目指すケース
作成は次の手順で進めます。
- 求人票の募集要項から企業が求める人物像を確認する
- 募集要項から確認した企業のニーズと自己分析シートから自己PR文を作成する
それでは実際に作っていきましょう。
営業職からITエンジニアを目指す場合
企業ニーズの確認
営業職からITエンジニアを目指す場合で考えてみます。
はじめに企業の求人票を確認します。
例えばDodaであれば、「対象となる方」という欄に企業側が求める人物像やスキルが書かれています。
【企業が求める人物像】
【ITエンジニアとしての実務経験がない方も大歓迎!】
具体的には、
■情報処理資格を持っている
■学校や独学でネットワークやサーバ関連を学んだことがある という方も歓迎しています。
「未経験からITエンジニアになりたい!」という方から「よりスキルを磨きたい、キャリアアップがしたい」という方まで幅広く募集しています。
【あると尚良い経験】 ※必須スキルではありません。
■AWS・Azure環境においての設計・構築
■VMwareによる仮想サーバの構築
■Cisco機器、もしくはその他機器を用いたネットワーク設計・構築
■Wirelessに関する知識 など
自己PRの作成
では上記でまとめた企業側のニーズと自己分析の結果を組み合わせて自己PR文を作っていきます。
入力を変える必要があるのは、「#企業が求める人物像」と「#自己分析結果」の2つだけです。
下記のプロンプトをChatGPTに入力して実行してください。
# あなたは優秀な転職エージェントです。
これから職務経歴書の自己PR文を作成します。
・「# 自己PRの作成例」を参考に自己PR文はPREP法で200文字程度で書いてください。
・自己PRは「#企業が求める人物像」と「# 自己分析結果」の内容を基に、企業が応募者から魅力を感じるような記載にしてください。
・自己PRは「課題解決能力」、「調整力」など、自己分析結果からその人の強みを抽出して2つ作成をしてください。
それではお願いします。
# 自己PRの作成例
私はこれまで営業成績を上げるために、顧客が抱える問題の分析や、市場分析を独自に行ってきました。その結果、一昨年は売上目標115%を達成することができました。しかし、これに満足することなく、さらに努力を続け、昨年は売上目標130%達成、約300人いる社員の中でMVPを取ることができました。常に現状に満足せずに上を目指し、そのために努力を続けられることが私の強みです。前職よりも大きな市場を持つ貴社で、より高い成果を上げられる営業職を目指していきたいと思っています。
# 企業が求める人物像
【ITエンジニアとしての実務経験がない方も大歓迎!】
具体的には、
■情報処理資格を持っている
■学校や独学でネットワークやサーバ関連を学んだことがある という方も歓迎しています。
「未経験からITエンジニアになりたい!」という方から「よりスキルを磨きたい、キャリアアップがしたい」という方まで幅広く募集しています。
【あると尚良い経験】 ※必須スキルではありません。
■AWS・Azure環境においての設計・構築
■VMwareによる仮想サーバの構築
■Cisco機器、もしくはその他機器を用いたネットワーク設計・構築
■Wirelessに関する知識 など
# 自己分析結果
- これまで経験した職種とその期間
大学卒業後、株式会社○○○○○にて営業職として3年間従事。 - 各職種での主な業務内容と責任範囲
半導体や電子部品の営業を主に担当し、新製品の紹介やマーケティング、納期調整、不具合対応等を行う。また新規顧客の開拓も手がけ、見込み顧客リスト作成等も責任範囲。 - 特に印象に残っているプロジェクトや任務
新規顧客開拓プロジェクトが印象的で、見込み顧客リストを作成し、優先順位を決定。結果として、新たに数社をクライアントとして獲得。 - 職務で具体的に得たスキルや経験
問題解決能力やコミュニケーションスキルを向上。これらは取引先からのクレーム対応や社内の複数部門と連携するプロジェクト参加により身につける。 - 成果が数値で表せない価値の提供
製品の不具合が発生した際に社内と連携し迅速に対応。その結果、取引先からの信頼を維持。 - 特に困難だった経験とその克服方法
大量のクレームが発生した際には、社内の各部門と協力して原因を究明し、修正策を実行。これにより、取引先からの信頼を維持し、売上減少を防ぐ。 - 職場を離れた期間とその活動
職場を長期的に離れる経験はない。 - 他の候補者に比べて際立つ強みや能力
厳しい状況でも冷静に問題を解決する能力と、複数の部門との効果的なコミュニケーションを通じてチーム全体をリードする能力。 - 転職の主な理由と次の職場での目標
新たな環境でのスキルアップを図りたい。次の職場では、新たなマーケットを開拓し、会社の成長に貢献を目指す。
実行すると下記のように自己PRが出力されます。
自己PR1 – 課題解決能力
「新製品のマーケティングや納期調整、不具合対応など、営業職として3年間様々な課題に直面してきました。一方で、これらの経験が私の問題解決能力を磨いてきました。大量のクレームが発生した時には、社内の各部門と協力して原因を究明し、修正策を実行。その結果、取引先からの信頼を維持し、売上減少を防ぐことができました。この経験が貴社でのITエンジニアのポジションでも役立つと確信しています。」
自己PR2 – 調整力
「営業職として3年間、多くの部門と協力してプロジェクトを進めてきました。具体的には、新規顧客開拓プロジェクトにおいて、見込み顧客リストを作成し、優先順位を決定するために他部門と連携してきました。また、製品の不具合が発生した際にも、社内と連携して迅速に対応し、取引先からの信頼を維持することができました。このような経験から、私は厳しい状況でも冷静に問題を解決し、複数の部門との効果的なコミュニケーションを通じてチーム全体をリードする能力を有しています。これは、多様なスキルやバックグラウンドを持つITチームで必要なスキルであると考えています。」
課題解決能力については具体的なエピソードが盛り込まれているのでいいですね。
ただ「この経験が貴社でのITエンジニアのポジションでも役立つと確信しています。」という箇所がなぜITエンジニアに活かせるのが根拠が弱いです。
なぜそう考えたのかをChatGPTに聞いてみましょう。
【ChatGPTへ追加の質問】
課題解決能力について、「この経験が貴社でのITエンジニアのポジションでも役立つと確信しています。」と書いていますが、なぜITエンジニアに課題解決能力の中で書いた経験が活かせると考えましたか?
そうすると次のように返ってきました。
ITエンジニアリングのフィールドでは、予期せぬ問題や挑戦が日々発生します。これらは、バグの特定と修正、新しい技術の導入による予期せぬ問題、プロジェクトの遅延、予算の制約、など多岐に渡ります。こうした問題を効率的に解決するためには、問題解決能力が必要となります。
山田さんの経験では、大量のクレーム発生時に原因を特定し、修正策を実行することで、取引先からの信頼を維持し、売上減少を防いだとのことです。この経験はITエンジニアのポジションにおいて非常に価値があります。それは、原因追求と解決策の策定・実行はソフトウェア開発やシステムトラブルの対応において必要とされるスキルだからです。
また、他部署と協力して原因を究明し、修正策を実行するという経験は、マルチディシプリンなチームと共に働くITエンジニアにとって有用なスキルです。エンジニアリングの問題を解決するためには、技術的な視点だけでなく、ビジネスの視点も考慮に入れ、さまざまな関係者と効果的にコミュニケーションを取る必要があります。
したがって、山田さんの問題解決能力と他部門との連携経験は、ITエンジニアの役割で活かせると考えられます。
※山田は仮の名前です。
どうやら原因追及と解決策の策定・実行能力がITエンジニアとして価値ある能力のようです。
それではこの結果を反映してさらに自己PR文をブラッシュアップしてもらいましょう。
次のプロンプトを実行して下さい。
【ChatGPTへの追加の指示】
あなたの回答を自己PR文に反映してもう一度提案してください。
ChatGPTからの回答はこちらです。
【課題解決能力に関する自己PR】
私は、過去の営業経験を通じて、厳しい状況下でも問題を迅速に解決する能力を磨きました。具体的には、大量のクレームが発生した際、原因を迅速に特定し、社内の各部門と連携して修正策を立案、実行することで、取引先からの信頼を維持し、売上減少を防ぎました。この課題解決能力は、ソフトウェア開発やシステムトラブルの対応における原因追求と解決策の策定・実行というITエンジニアの業務に直接対応するものであり、貴社でのポジションでも十分に活かせると自負しています。
【調整力に関する自己PR】
また、複数の部門と協力して原因を究明し、修正策を実行する経験から、チーム内外の調整力も身につけました。ITエンジニアの業務では、技術的な視点だけでなく、ビジネスの視点を考慮に入れ、さまざまな関係者と効果的にコミュニケーションを取る能力が求められます。その点で、私のこの調整力は大いに役立つと確信しています。新たな環境でのスキルアップを図り、貴社の一員として問題解決とチーム協力を通じた価値提供に尽力したいと考えています。
だいぶよくなりましたね!
最後にファクトチェックをして、自分なりに文章を修正すれば完成です。
ChatGPTの良いところは「なぜそう考えたのか?」を聞いてさらに深掘りできることです。
遠慮せずにがんがん質問して内容を自動でブラッシュアップしてもらいましょう。
まとめ
本記事では、前半と後半に分けてChatGPTを使って職務要約の作成方法と自己PRの作成方法を解説してきました。
一人で悩みながら書くよりもまずAIに書いてもらうことで作成時間を圧倒的に短縮化し、質の良い文章を書くことができます。
ただしたまに事実と異なる回答をすることもあるため、最後は自分自身で確認し、転職エージェントにも見てもらいましょう。
エージェントは相談を申し込んでから利用できるまでに1週間程度かかるため、先に申し込んでおくとスムーズです。
なお、上記は大手エージェントで求人数も豊富ですが、利用者が多いため未経験からITエンジニアなど別の職種を目指す場合に断られることがあります。
その場合、下記の記事に未経験から異業種を目指すことに適したエージェントをまとめていますのでぜひ一度相談をしてみてください。
規模はDodaやマイナビには劣りますが、ヒアリングや応募書類の添削、面接対策にかける時間は大手よりも優れます。
AIという便利なツールがあるのに使わないのはもったいないです。
今後もこのブログでは、ChatGPTをキャリアアップやビジネスで活用する方法を紹介していきます。
コメント